お寺だより(平成24年5月発行)
春の天気は三日続かぬと言いますが、変わりやすい此の頃です。同じく気まぐれな「お寺だより」、一年ぶりです。
4月15日 門信徒会バス旅行 ~湖北・長浜を巡る旅~
今回は、少し足を延ばして琵琶湖の北へ。24名の参加者は、誰も欠けることなく集合して、滋賀へ向かいました。
順調に走ったバスは、木ノ本ICを降りて、まずは向源寺(こうげんじ)に到着。
こちらの渡岸寺(どうがんじ)観音堂には、日本屈指の十一面観音像が祀られています。
寺伝によると、天平時代(8世紀)、聖武天皇の勅による除災祈願のために刻まれた観音像だそうです。
元亀元年(1570年)の姉川合戦の戦火を受け、堂宇は焼失します。
しかし観音を篤く信仰する住職 巧円(ぎょうえん)や近隣の住民が観音像を土中に埋めて難を逃れた、といいます。
この後、巧円は浄土真宗に改宗し、向源寺を建立されました。
現在は収蔵庫に収められている寺宝を前に、ご住職が説明して下さるお話を、私たちも聞かせて頂きました。
お寺への路地はのどかで、春の風が心地よかったです。参加者の高原さんの話では「五〇年前と変わっていない風景」だそうです。
その後、昼食と午後の散策のため長浜へ向かったのですが、市街に入った途端に渋滞。
桜も盛りの日曜日、しかもこの日は長浜曳山(ひきやま)まつりの本日(ほんび)に当たっていて、多くの観光客が押し寄せている様子。
停車地も変更してバスを降りると、長浜の商店街は人波で溢れていました。
その目の前を、「動く美術館」とも呼ばれる曳山(山車)が進み、その後ろに笛や太鼓の軽やかな音色が続きます。
昼食を頂いた後は、思い思いに自由散策へ。
私は大通寺(だいつうじ)へお参りしました。こちらは真宗大谷派(お東)の別院で、重要文化財にも指定されている大伽藍です。
その後集合して、喧噪から少し離れた本願寺派(お西)の長浜別院に参拝しました。
お勤めの後は、代表のご住職が財政難の苦労話をして下さいました。
私共も将来の経済的心配はありますが、だからこそ、お寺の一番の宝、「ここに私の求める道がある」という法の宝を輝かせたいなあ、とつくづく感じました。
家庭的なおもてなしを受け、境内で記念撮影。 (撮影・高坂総代様)
帰りは少々渋滞しましたが、無事に一日を終えることが出来ました。
参加者の皆様、差し入れ下さった方々、お陰様で有難うございました。
1 件のコメント:
写真があるととても親しみが増しました。
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