2020年9月13日日曜日

信心銘(15)


  • 科学の世界は仮の世界、これも一応まことなり。
    善悪苦楽の世界あり、これも現実まことなり。
    諸佛如来の三昧海、これも不可思議まことなり。

  • 御文章はありがたい、「法の力に西へこそゆけ」と仰せられる。『教行信証』を読み破って、「本尊は掛け破れ、聖教は読み破れと対句に仰せられ候」とある。
    お聖教は、わかってもわからなくても、若いときから読み破れるまで、いただくべきである。


  • 昔は「門徒もの知らず」と言われたり「きたなき宗」と言われたこともあったが、「罪の自覚」と「死の解決」において浄土真宗にまさる宗教なし。
    世界中、どこの宗教を調べても、僧や俗やと問題なしに、死の解決を、美しく、立派に解決つける宗教は他にないぞ。この一点を見落とすな。
    死の解決をどこでつけるか、聖人のことばをおきて道はなし。

  • 命は法の宝なり、佛法のために健康長寿、願い求めて、つつしめよ。


稲垣瑞劔師「法雷」第15号(1978年3月発行)

2 件のコメント:

土見誠輝 さんのコメント...

「佛法のために健康長寿」
私事ですが、夜中激痛で救急車に運ばれ、緊急開腹手術の計画であったが、
看護師のもと長期入院を余儀なくされ、容体が落ち着いてから2か月後に
手術となります。ようやく一時帰宅となり、ネットを見られるようになり、
飛び込んできたのが、このお言葉です。
もっと、健康と長寿に気をつけたいと思っています。
南無阿弥陀佛

光瑞寺 さんのコメント...

ずいぶん痛い思いをなさったようで、謹んでお見舞い申し上げます。
救急車も入院も、何度経験しても不安が募ります。
二ヶ月の手術待ちというのも、落ち着かないことだろうとお察しするばかりです。

電光朝露の無常の身ではありますが、この命に南無阿弥陀佛が注ぎ込まれています。
露は露ながら、朝日に光る露の玉です。
光明無量・寿命無量が輝いて下さっています。
命の限り、聞かせていただきましょう。

死の解決㈢

 世の人は「救い」「救い」と言っておるが、「救い」とは何であるか、殆どすべての人が「救い」を知らない。死を宣告された人から見ると、五欲街道の修理は「救い」でない。  真の救いは、救う人と同じ境地に到達してこそ「救われた」と言えるのである。あるいは、救う人の境地に必ず行けるという大...