- 南無阿弥陀佛 一つやで 本願力は 大きいでなあ
- 死の関所 真っ暗闇のその中に 不思議に響く 弥陀のよびごえ このままやで
- 夢の世の 夢はしばしの 草枕 六字のうちの 夢は楽しい
- 夢の世は 夢とはいえど 憂き苦し 御名を称えて 今日も暮れけり
- お助けに間違いないすがたが 南無阿弥陀佛である
- 本願力が大きいで この世の縁が尽き次第 いやいやながら 参る極楽
- 久遠劫来 無明煩悩がつきまとい 骨髄までも染み付いて 寸時も離れぬそのままを 南無阿弥陀佛の親様が 寸時も離れずつきそいて しかと抱きしめ引っ抱え 花の浄土へ連れたもう 本願力は大きいでなあ
- 春しばし 咲きし櫻も 時来れば 望みを持ちて 散りてゆくなり
- 散るとても また来ん春に 法の花 咲かすときこそ 楽しかるらん
- いつ何時 思い出しても 親に抱かれてある身ぞと 思えばうれし この世安穏
- 恩海無量のそのうちに 人は来たり 人は去る
稲垣瑞劔師「法雷」第30号(1979年6月発行)
2 件のコメント:
恩海無量のそのうちに 人は来たり 人は去る
とありましたが、
『仏説無量寿経』の
「世間愛欲のなかにありて、独り生れ独り死し、独り去り独り来る。」
が思い浮かびました。
独り生まれ独り死し、独り独りを流転してきた。
気付いてみれば、気付かされてみれば、独りではなかった。限りない恩(めぐみ)の中であった。
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