生死の問題ほど重大な問題はない。
そのことを自覚しても、それを解決するほど難しい問題はない。
五欲の酒はよほど美味しいとみえる。その酒を飲み飲みでよいから、佛法を聞いて、この重大問題を解決しなければならぬ。
一たびこの問題が解決するならば、人生の根本問題が解決されたのであるから、五欲の人生問題もすらすらと解決できる。
それを人間は知らない。そこに釈迦如来の慈悲の涙がある。御出現の意義がある。
佛法は是れ安楽の法門であるが、その味わいは知る人ぞ知る。
稲垣瑞劔師「法雷」第72号(1982年12月発行)
2 件のコメント:
遇ひ難くして遇うことを得たり
とありますが、
『教行信証』「総序」にあるお言葉です。
遇ひがたくしていま遇ふことを得たり、聞きがたくしてすでに聞くことを得たり。
まことに慶ばしいかな。
人生問題ばかりに目を奪われている身が、後生大事と不思議にも知らせていただきました。不思議なことです。
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