2023年8月10日木曜日

自分の後生と結びつけて

 佛教の勉強は、物知りになるために勉強するのでない。名利のために勉強するのでない。
 一冊読んでも一句の法門を頂いても、直ちに自分の後生の問題と結び付けて、読みもし、考えもしてゆくことが大切である。でないとお聖教の意味は分からぬ。心得事である。

稲垣瑞劔師「法雷」第75号(1983年3月発行)

2 件のコメント:

土見誠輝 さんのコメント...

自分の後生の問題
とありますが、

まさに実践的な教えが、仏法であります。
いくら色んな言葉を覚えても、勉強しても、
知者になっても、仏法の先生になっても、
後生には全く役に立たない。全部置いて、
後生に旅立つのです。

光瑞寺 さんのコメント...

健康で思い通りに事が進んでいますと、後生をおろそかにしがちです。
重ね重ねのいましめ、肝に銘じなくてはなりません。

和讃と歎異抄の味わい⑺

 禅では「不立文字」ということを言うが、えらい禅師は、決してお経を嫌わぬ。白隠禅師は『法華経』を読んで悟りを開かれたということである。今日でも禅者は、『法華経』や『金剛経』や『楞厳経』、『般若心経』や『観音経』『楞伽経』などを特に尊ぶのである。またたくさんの禅書も語録も公案もある...