地獄必定の深信の底から、「本願力は大きいでなあ」の声が聞こえる。願力往生と深信した、その底から地獄必定の自分の機が知らされる。
真っ暗闇のその下に「本願力は大きいでなあ」と響いてくる。
死中に活あり、活中死あり。「死」とは地獄必定の信である。
大垣市外池田町六の井の原武夫さんは、かつて大病をして死なんとしたとき、如実にこの声を聞かれた。能登川町の市原ふさ女は、この一言で往生した。
稲垣瑞劔師『法雷句集』(1969年4月発行)
六、称名念佛をはげむ人 滋賀県にある一人のお坊さんがおられる。なかなか立派な、まじめな御僧である。そのお方は、第十八願の純粋他力の信心を長い間求められたが、どうしても「佛智即行」とか「尽十方無碍光如来一法身 (いっぽっしん) の独立」とか「本願力一つ」とか、また法然上人のお歌...
2 件のコメント:
「地獄必定の信である」とあります。
地獄一定であると思っていない私が、必ず堕ちるに間違いないと
如来様に教えて頂くのです。
機の深信も知らされると
教えていただいております。
ああ、そうですね、如来さま、自分では地獄などみじんも思っていない身に、「必ず落ちる」「必ず助ける」と教えてくださいます。
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