2021年1月18日月曜日

大悲の親様

 「このまま」を徹底して、臨終の人に対する言葉は下記の通りである。
 

 大悲の親様

信心があればよし
無ければよし
そのまま来たれのお勅命
そのよびごえも
聞こえたらよし
聞こえなければよし
お前のためにお浄土をつくって 待っておるぞよ
心配するな 案ずるな
親じゃもの
すてておいてくれと云われたとて
すてておかれぬ親心
どうぞわたしに
助けさせておくれ
南無阿弥陀佛 南無阿弥陀佛

稲垣瑞劔師「法雷」第20号(1978年8月発行)

2 件のコメント:

土見誠輝 さんのコメント...

信心があればよし
無ければよし

信心が無いと駄目だろと考えているようでは…、
何にもいらんの。

光瑞寺 さんのコメント...

教理の立場ではなく、佛様の側に立っておっしゃった言葉ですね。
他にも「信心を得よう得ようではなく、助ける親の身になってみよ」というお諭しもあります。

和讃と歎異抄の味わい⑺

 禅では「不立文字」ということを言うが、えらい禅師は、決してお経を嫌わぬ。白隠禅師は『法華経』を読んで悟りを開かれたということである。今日でも禅者は、『法華経』や『金剛経』や『楞厳経』、『般若心経』や『観音経』『楞伽経』などを特に尊ぶのである。またたくさんの禅書も語録も公案もある...