2020年12月22日火曜日

法悦(二)

  • 大道を 歩むすがたを ながむれば
     心配もなし 安心もなし

  • よき人の 仰せ蒙る そのままに
     いただくことが 極楽の道

  • 尊しや 世尊に代わる 祖師聖人
     佛とおもい 仰ぎ信ぜよ

  • 西東 知らねど 祖師に 導かれ

  • 大方の 人は賢く なりたがる
     智恵も用なく 愚かも用なし

  • これほどに 易き往生 知らずして
     智恵が邪魔して はからいをする

  • 信心を とろうとろうの 夢さめて
     助けなおかぬ お慈悲よろこぶ

  • よしあしも 思いも信も わすれはて
     仰げばそらに 澄める月かげ

  • 云えばはからい 云わねば知れず
     下戸にわからぬ 酒の味

  • 佛法は 知ったおぼえた 飛び越えて
     大願業力に引かれ
     引かれて 西の彼の岸

稲垣瑞劔師「法雷」第18号(1978年6月発行)

3 件のコメント:

土見誠輝 さんのコメント...

大方の 人は賢く なりたがる 智恵も用なく 愚かも用なし
これほどに 易き往生 知らずして 智恵が邪魔して はからいをする

大したこともない知恵、用なく、邪魔して。
この知恵は法悦ではありません。

阿弥陀様の智慧とは次元が異なる。

土見誠輝 さんのコメント...

この知恵は用なく、邪魔してと、

知らせていただいているのは法悦です。

光瑞寺 さんのコメント...

はからいを知らされて悦びが出るとは、これはおもしろい、不思議なことです。

和讃と歎異抄の味わい⑹

 四、死と組み打ちして  「語中に語無し」じゃ。「ただ念佛して」とあるからといって、本願のいわれも聞き開くこともなく、ただ口に念佛ばかり称えては、その人の往生は果たしてどうであろうか。  ある人はただ念佛して直ぐ如来の大悲心を感得し、めでたく往生する人もあろうが、またある人は念佛...