一、法界の真理と諸佛如来の智慧は、弥陀一佛に集まっておる。一切の善は六時の嘉号に摂まっておる。阿弥陀様はありがたい。
二、私をよんでくださる勅命は、大智大悲の親の生の声である。「よびごえ」のうちに私の助かるいわれがある。阿弥陀様はありがたい。
三、絶望と、苦しみのどん底にも歓喜と希望が光っておる。阿弥陀様はありがたい。
四、早や生死の大海を超断して、光明裡の生活に入っておる。阿弥陀様はありがたい。
五、本願は喩えば太虚空の如し。無辺の妙功徳を具しておる。願力不思議の前には、善も要にあらず、悪もおそれなし。お浄土参りには何の支度も準備もいらぬ。「ただ」の「ただ」である。自分の信心と如来のお助けと取引勘定をするのではない。阿弥陀様はありがたい。
六、如来はすなわち真実功徳相であり、誓願の尊号またこれ真実功徳相である。阿弥陀様はありがたい。
七、一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得る。阿弥陀様はありがたい。
八、如来様は私が罪業深重、散乱放逸の凡夫たることを深信せしめたまい、驕慢の鎧を摧(くだ)きたもう。阿弥陀様はありがたい。
九、迷信の魔軍を退け、疑いの雲霧を散じ、信心の智慧を回施したもう。阿弥陀様はありがたい。
十、生死の苦海より私を救い出し、涅槃常楽の大希望を抱かせてくださる。阿弥陀様はありがたい。