2019年12月15日日曜日

金剛経の言葉

 金剛経に言く
「一切の有為法は夢・幻・泡・影の如く、露の如く亦電の如し、応に是の如き観を作すべし」

 凡夫の思いも学問も名利も、すべては夢・幻・泡・影の如し。聞き心も信じ心も、また露の如く、電の如し。唯だ如来大悲の本願力のみが、太陽の如く、不変不動に、静かに光り輝いている。
ー 稲垣瑞劔師『法雷』第5号(1977年5月発行)

2 件のコメント:

土見誠輝 さんのコメント...

「夢幻泡影」のお言葉にふれさせていただきました。
夢幻とお聞きして思い浮かべたのは、教行信証行巻にある、
「ああ、夢幻にして真にあらず。寿夭にして保ちがたし。呼吸のあひだにすなはちこれ来生なり。ひとたび人身を失ひつれば万劫にも復せず。このとき悟らずは、仏もし衆生をいかがしたまはん。願はくは深く無常を念じて、いたづらに後悔を貽すことなかれと。」
のお言葉でした。

光瑞寺 さんのコメント...

心に沁みるお諭しです。
夢でも幻でもない、衆生を真に利益せしめんとする如来大悲をお伝え下さっています。

よびごえの うちに信心 落處あり

 佛智の不思議は、本当に不思議で、凡夫などの想像も及ばぬところである。佛には佛智と大悲がとろけ合っておる。それがまた勅命とも名号ともとろけ合っておる。  佛の境界は、妄念に満ち満ちた私の心を、佛の心の鏡に映じて摂取不捨と抱き取って下された機法一体の大正覚である。もはや佛心の鏡に映...